医師「自分が躁か鬱かわからないんですか?!」
診断から3週間経ちました
自分で言うのもアレですが、私は超真面目な人間なので、通院日には伝達事項を事前にメモして、それを元に診察を受けています。
って、そんなことは普通でしょうか。
今回の診察では行動記録の情報が非常に役に立ちました。
たった10日分の記録でも、自分の知らない・気づけない行動傾向が色々と発見できました。
わたしの場合、
- 躁発症時には多動になる(場所的行動範囲が広がる、行動タスクを過度に詰め込む)
- 肉体的疲労に気づかない
- ストレスや睡眠障害が約三日間つづくと、発症する(=事前のサインがある)
といったことが、行動記録から読み取れました。
動向をまとめたものを伝達事項として記録し、コピーを先生に渡します。今後もそんな感じで診察が続くと思います。
行動記録のほか、実家の家族から私の性格や行動傾向に対してヒアリングも行っています。(病名は伏せて、適当な理由をつけてヒアリングしていますw)
別々にヒアリングをしているにもかかわらず、家族は口を揃えて同じことを指摘してくれるので面白いです。
家族の指摘がどういうものかはさておき、問題は、私にとってそれがいまいちピンとこないこと。これが、先生との次の会話につながります。
医師「自分が躁か鬱かわからないんですか?!」
ええ。
驚きしたよね。私も。医師も。
行動記録をもってして、感情論は一切無しのプレゼン状態な私と医師とのやりとりの中で、私が医師に質問したわけですね。
私「先生、わたしって躁と鬱どちらの状態なんですか」
医師「わからないんですか?!」
私「はぁ」
医師「…あのね仁木さん…あなたは今、これを躁と言わずとしてなんというというほどの、THE・躁状態ですよ」
私「まじすか」
医師「そうです」
私「躁なんですか」
医師「躁です」
…こんな虚しい言葉遊びが続くほど、混乱する私と医師。
医師「真面目な話、躁のときは自覚症状がないんですよね」
なるほど。そう言われるとグゥの音も出ません。
正直私は何が怖いって、薬が増えるのが怖った。そのためにあれやこれやと試行錯誤し、行動記録をつけたりマインドマップを書いたり運動したり早寝早起きしたり読書をしていたのですが、これが医師に言わせると「治療のために悪いことではない。でも今じゃない。いいから休め」とのことでした。ショック。
薬が追いついてないとも言われて、しっかり薬も増えました。さらにショック。
でもそこでようやくわかってきました。
わたし、自分のことコントロールできないんだなって。
だって休めないし。
喜んで休むとか、できないんです。
そういう性格だと思ってたし、そのまま普通に生きていけるなら良かったかもしれない。でも私の場合は、仕事も続かないし、人生の大博打を平気で賭けてしまって、自分で自分を生きづらくしてしまう。
つらいのに、苦しいのに、走るのを止められない。
ようやく自分が病気であることを、じんわりと理解しはじめた今日この頃です。